第5回「子どもの睡眠」
小児神経科医
植松有里佳
こんにちは。私は、宮城県仙台市で、5歳になった娘と共にヴァイオリンをご指導いただいております。私は、神経疾患や発達障害などを専門に診療する小児科医をしており、発達支援の現場で感じている子ども時代に大切なことについて毎月お届けしています。今月は、どの年齢のお子さんにも共通して大切な「睡眠」についてお届けしたいと思います。夏休みで、睡眠習慣が崩れがちですので、見直す意味でも、お読みいただければと思います。
Contents
子どもに必要な睡眠時間
お子さんの年齢で必要な睡眠時間を知っていますか? National Sleep Foundationという組織が各年齢で推奨されている睡眠時間を示しています (下図)。この睡眠時間は、昼寝時間を合わせた時間です。具体的な数値を知っておくことがとても大切ですので、お子さんの年齢と照らしてぜひご確認ください。
日本人の子どもの睡眠時間は、世界的に見ても特に短いことが知られています。目安として、乳幼児期では20時半頃に、小学校低学年は21時より前に、高学年でも21時半には寝る必要があります。
睡眠に関係するホルモン、元気に活動するためのホルモン
プロフィール
植松有里佳
5歳の女の子の母。小児科医。専門は小児神経学で、神経難病からてんかん、発達障害まで幅広く診療している。
発達支援の現場から 4
第4回「子どもの発達、思春期」
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
発達支援の現場から 3
第3回「子どもの言葉の発達」
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
発達支援の現場から 2
第2回「子どもの運動発達」
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
発達支援の現場から 1
第1回「子どもの発達と愛着形成」
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。