第11回「子どもと映像メディア」〜学齢編〜
小児科医
植松有里佳
こんにちは。私は宮城県仙台市で、5歳の娘と共にヴァイオリンをご指導いただいております。小児科医として神経疾患や発達障害などを専門に診療しており、発達支援の現場で感じている子ども時代に大切なことについて毎月お届けしています。
前回に引き続き今回もテーマは映像メディアです。今回は、特に小学校以降のお子さんと映像メディアについてお届けしたいと思います。学校現場でも、インターネットやタブレット端末の利用が進んでいます。学齢のお子さんについては、子どもだからといって全面的に禁止するのは良い方法とは言えません。少し大きくなったお子さんにとっての映像メディアとの付き合い方について考えていただければと思います。
Contents
映像メディアはどのくらい見ても良いのか
第10回でもお伝えしたので繰り返しですが、日本小児科医会では子どもの映像メディア視聴時間として以下を提唱しています。
2歳までの視聴はできるだけ控えましょう。
2歳以上については、2時間以内にしましょう。
診療上ゲームは30分以内にするようにとお伝えし、内容も確認しています。お子さんがどんなゲームをしているか、親御さんはご存じでしょうか?
映像メディアの長時間視聴が子どもの発達に及ぼす影響 〜学齢期のお子さんについて〜
今回は特に学齢以降のお子さんに関連することを取り上げました。第10回で紹介した「映像メディアの長時間視聴が子どもの発達に及ぼす影響〜幼少期のお子さんについて〜」は、学齢以降のお子さんでも当てはまるところが多くありますので、併せてご覧ください。
プロフィール
植松有里佳
5歳の女の子の母。小児科医。専門は小児神経学で、神経難病からてんかん、発達障害まで幅広く診療している。
発達支援の現場から 10
第10回
「子どもと映像メディア」~幼少期編~
現代の子育てで最も気になるトピックスの一つであるメディアとの関わり方について、小児科医の目線からの提言です。
現代の子育てで最も気になるトピックスの一つであるメディアとの関わり方について、小児科医の目線からの提言です。
発達支援の現場から 9
第9回
「子どもの発達とお手伝い」
冬休みを控え、子どもと過ごす時間が多くなるこの時期に、「お手伝い」という行為を通して身に付く力を考察します。
冬休みを控え、子どもと過ごす時間が多くなるこの時期に、「お手伝い」という行為を通して身に付く力を考察します。
発達支援の現場から 8
第8回「自立」と「自律」
第4回の記事に寄せられた質問への回答から、思春期に向かう子どもたちにとって、あるいは親自身が何を指針とするべきかのヒントが示されています。
第4回の記事に寄せられた質問への回答から、思春期に向かう子どもたちにとって、あるいは親自身が何を指針とするべきかのヒントが示されています。
発達支援の現場から 7
第7回「子どもの発達と身体を使った遊び」
子どもたちが遊びを通して身につけていくものは何なのか? 家でも外でも、家族や仲間と自然に育むことのできる能力についてお話しします。
子どもたちが遊びを通して身につけていくものは何なのか? 家でも外でも、家族や仲間と自然に育むことのできる能力についてお話しします。
発達支援の現場から 6
第6回「子どもの発達と食事」
人間にとって生きる糧である食事を、子育ての面において様々な観点からより充実した時間とするアイディアを提案しています。
人間にとって生きる糧である食事を、子育ての面において様々な観点からより充実した時間とするアイディアを提案しています。
発達支援の現場から 5
第5回「子どもの睡眠」
夏休みの時期につい乱れがちになる睡眠。年齢に応じて必要な睡眠時間や、学習との関連、さらにお昼寝をした場合の就寝時間への影響をお話しします。
夏休みの時期につい乱れがちになる睡眠。年齢に応じて必要な睡眠時間や、学習との関連、さらにお昼寝をした場合の就寝時間への影響をお話しします。
発達支援の現場から 4
第4回「子どもの発達、思春期」
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
発達支援の現場から 3
第3回「子どもの言葉の発達」
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
発達支援の現場から 2
第2回「子どもの運動発達」
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
発達支援の現場から 1
第1回「子どもの発達と愛着形成」
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。