第6回「子どもの発達と食事」
小児神経科医
植松有里佳
こんにちは。私は、宮城県仙台市で、5歳の娘と共に、ヴァイオリンをご指導いただいております。私は、神経疾患や発達障害などを専門に診療する小児科医をしており、発達支援の現場で感じている子ども時代に大切なことについて毎月お届けしています。「早寝、早起き、朝ごはん」と言うように、今月は、睡眠と同じくらい大切な食事についてお届けしたいと思います。
食事とは
食事は、生きる糧です。食事は子どものお腹を満たし、それが安心感を生みます。生きる糧である食事の時間が、家族と会話を交わしながらのものであったなら、家族との会話をする時間が安心感に満たされた時間になるでしょう。食事はコミュニケーションの時間です。コミュニケーションがなければ、食事ではなく、エサの時間と言い換えても過言ではありません。
授乳の時に、目と目を合わせていれば、非言語、言語を問わず、自然とコミュニケーションが取れます。食事が単なるエサの時間ではなく、親子が楽しむ時間になるのです。第1回でお伝えした、愛着が形成されるために重要であることも、お分かりいただけると思います。
朝ごはんと睡眠、学力との関係
前回子どもの発達にとって、睡眠が必要であることをお伝えしましたが、睡眠が十分に取れないと、食欲がわきません。朝ごはんが食べられるかは、睡眠時間に大きく関係しています。
プロフィール
植松有里佳
5歳の女の子の母。小児科医。専門は小児神経学で、神経難病からてんかん、発達障害まで幅広く診療している。
発達支援の現場から 5
第5回「子どもの睡眠」
夏休みの時期につい乱れがちになる睡眠。年齢に応じて必要な睡眠時間や、学習との関連、さらにお昼寝をした場合の就寝時間への影響をお話しします。
夏休みの時期につい乱れがちになる睡眠。年齢に応じて必要な睡眠時間や、学習との関連、さらにお昼寝をした場合の就寝時間への影響をお話しします。
発達支援の現場から 4
第4回「子どもの発達、思春期」
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
今回は思春期の子どもの身体の発達と、それに伴う心理の変化(=二次反抗期)に対し、どう対応していくのが良いのか・・・小児科医の立場からの提言です。寄せられた質問への回答もございます。
発達支援の現場から 3
第3回「子どもの言葉の発達」
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
子どもは運動機能の発達が進むと、言葉の発達も促されます。さらに年齢とともに自我が目覚め、一次反抗期へ・・・そのとき、周囲の大人の心構えはどうすれば良いのでしょうか?
発達支援の現場から 2
第2回「子どもの運動発達」
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
生まれてから4‐5歳まで、子どもはどのような段階を経て運動能力を発達させていくのでしょうか?全身運動から手先を使う作業に至るまでの道筋を解説します。
発達支援の現場から 1
第1回「子どもの発達と愛着形成」
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。
子ども時代に大切なことを小児科医の視点からお届けするシリーズ。今回は親子関係の基盤や子どもの成長の土台となる「愛着形成」についてです。「愛着」って何?どうやって育むの?うまくいかないとどうなるの?など、様々な疑問を解説します。