発達支援の現場から　10

第10回「子どもと映像メディア」〜幼少期編〜

小児神経科医
植松有里佳

こんにちは。私は、宮城県仙台市で５歳の娘と共に、ヴァイオリンをご指導いただいております。小児科医として神経疾患や発達障害などを専門に診療しており、発達支援の現場で感じている子ども時代に大切なことについて毎月お届けしています。今回のテーマは映像メディアです。今回は、特に幼少期のお子さんと映像メディアについてお届けしたいと思います。

私たちの生活において、インターネットは必要不可欠です。生まれた時からスマートフォンやインターネットが身近にある現代の子どもたちの生活は、親御さんが幼かった頃の生活とは違います。今回の号を通じて、映像メディアとの付き合い方について考えていただければと思います。

映像メディアって何ですか？

この回で取り上げる「映像メディア」とは、例えばテレビやDVDの視聴や、インターネットを使ったYouTubeなどの動画の視聴、ゲーム、SNSなどのことです。視聴デバイスとしては、テレビ、パソコン、スマートフォン、タブレットやゲーム機などさまざまなものが用いられます。

子どもが映像メディアに関わっている時間を把握しましょう

まず、どのくらい映像メディアを見ているか把握することが大切です。特に幼少期に大事なことは、本人が見ていなくても子どものいる空間でテレビがついていることで、子どもが影響を受けてしまうことです。

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