第15回「Reemployment」
旅から旅へのフリーランスとしての生活にピリオドを打つ日がやってきました。
1997年4月に僕は再就職する事になったのです。
再就職と言ってももちろんオーケストラ。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団の契約首席奏者として入団する事になったのです。
契約奏者と言うのは、1年終わるたびに契約を見直し、双方のどちらかが「契約をしません」と言えばそこで雇用は消滅します。
後に2年に一度の2年契約になりましたが、それがその後21年近くも続くとは想像もしていませんでした。
神奈川フィルハーモニー管弦楽団と言えばスズキ・メソード出身の石田組組長、石田泰尚さんがコンサートマスターをしている事でも有名なオーケストラです。
石田さんについてはいつか書きたいとは思っています。長いお付き合いになりましたし、いまだにそのお付き合いは継続中です。
愛知県出身。スズキ・メソードでチェロを中島顕氏に師事。
桐朋学園大学で井上頼豊、秋津智承、山崎伸子の各氏に師事。在学中1987年第56回日本音楽コンクール第1位、第1回淡路島国際室内楽コンクール第2位入賞、第1回日本室内楽コンクール第1位など数々の受賞歴を持つ。同大学を首席で卒業後、イタリア・キジアーナ音楽院でリッカルド・ブレンゴラーの下で室内楽の研鑽を積む。1990年東京都交響楽団首席奏者に就任。1994年退団後広島交響楽団客演ソロ・チェロ奏者を経て1997年より2019年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者を、同時に2011年より2026年3月まで京都市交響楽団特別首席奏者を務める。神奈川フィルハーモニー管弦楽団とはハイドン、シューマン、ドヴォルザーク、グルダ、コルンゴルトなど多数の協奏曲をソリストとして共演しいずれも好評を博した。
サイトウ・キネン・オーケストラ、三島せせらぎ音楽祭に毎年参加。
トリトン第一生命ホールの「晴れた海のオーケストラ」や「チェンバーソロイツ佐世保」のメンバーでもある。
これまでにバッハの無伴奏チェロ組曲全曲、アルバム『情景』、石田泰尚氏とのDVD「DUO」を発表している。
宮川彬良氏と教育プログラムの2人のユニット「音楽部楽譜係」や自身の生徒達の為のコンサート「Celloyasu Kids Fes」を主催、さらには東京代官山でのアートと音楽のフェスティバルの立ち上げやボランティア活動の基盤作りの為に一般社団法人「ArDe」の設立に携わる。
現在、東京音楽大学教授、スズキ・メソード特別講師、日本チェロ協会理事、一般社団法人ArDe理事。
みやざきチェロ協会および信州チェロ協会名誉会員。



