発達支援の現場から　12

第12回「子どもの映像メディアとの付き合い方」

小児科医
植松有里佳

これまで、発達支援の現場で感じている子ども時代に大切なことについて毎月お届けしてきましたが、私の担当する『発達支援の現場から』は、今回が最終回です。第10回、第11回に続いて今回は、どんな風に映像メディアと付き合うかということを考えつつ、私の診療の一部をご紹介いたします。

どんなお子さんでも言えること

ゲームばかりしていて、困っていますという親御さんの声を聞くことはよくあります。しかし、ゲームを長時間してはいけませんとか、動画を長時間見るのはやめましょうといくら言っても効果がないように感じます。

大切なことは、映像メディアの視聴時間を減らすことよりも、映像メディア以外のことで、お子さんが心から楽しいと思える活動をたくさんすること。そして早く寝ること。これができれば、結果的に映像メディアの時間は自然に少なくなっていきます。

お子さんが楽しめる習い事や趣味などは、きっかけを親御さんが作ることもあるでしょう。始めたばかりの頃は受け身でも、長く続けることでお子さん自身が主体的に楽しみを追求できるようになればよいと思います。

幼少期のお子さんにお勧めすること

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